2014年04月29日
私の 『 伊勢物語 』
年に1度、
恒例になった 『 茅の会 』 の修学旅行。
私のメインは 『 潮騒 』 の舞台、神島でしたが、
他にも見どころ盛りだくさんでした。
最初に立ち寄った松阪。
始めて知りましたが、
紀州藩の領地だったそうです。
逃したくなかったのが、
『 小津安二郎青春館 』
小さな施設ですが、
たっぷり時間を使って楽しみました。
( そのためにお昼ご飯、予約していた時間より随分遅れて、
「 あとの予約が入っているのでお早くお願いします。 」
とか言われてしまったけど ・ ・・ 。)
小津安二郎は、青春時代の10年間を松阪で過ごしたそうで、
「 小津映画の低いカメラ位置は、
松阪の草むらに寝転んでみた風景の印象が原点。 」
と説明されたけど、
本当かどうか、私には解りません。
こんな家並みも残っていて、
いい感じでした。
街の一部が残っている感じなのはどこでも同じですが、
豊かな家が多かったんだなという印象。
この路地好きです。
松阪城跡からみた 『 御城番屋敷 』 。
家並みは、
隣と違うことを誇るよりも、
お互いが周囲のことを思い遣りながら
調子を合わせることのほうがずっと価値があることを
思い知らされるんですよね。
こういう美しい風景を見ると。
初日は、
このあと 『 斎宮歴史博物館 』 によりました。
建物に趣がないことと、
『 斎王 』 は、天武天皇の時代、
奈良に都があったころから始まっているのに、
京都から伊勢に向かう道のりの大変さとか、
文化とかが中心に紹介されていたのが、
私の好みでは 残念!
お宿は、
私の希望で神島の民宿にしてもらったので、
鳥羽にクルマをおいて、船で45分。
困ったことに、
クルマを下りるときにカメラを忘れてしまいました。
民宿でデジカメをお借りして、
幸いなことにメンバーの佐藤さんがSDカードの予備を
持たれていたので、お借りしました。
( 2ギガ ・ 4ギガ ・ 8ギガがありますけど、
どれが必要ですか?
って、そんなに沢山持ち歩いている人と初めて会った! )
忘れてならない民宿での海の幸三昧。
有田で生活していると、お刺身 なんてモノは
特別なものとは思っていない傾向がありますが、
生きの良さと、翌朝に残しておいてもらっても
結局食べきれなかった量に驚き!
で、
翌日は、朝から島を1周して
『 潮騒 』 の舞台めぐり。
・ ・ ・ この部分だけを前回書きました。
午前中に船に乗って、本土に戻りました。
昨年 式年遷宮を終えた 『 伊勢神宮 』 。
内宮は2度目ですが、外宮は今回が初めてです。
ここで “ 国家の安泰 天下の泰平 ” を祈願して
今回の私の伊勢行を終えましたが、
私なりに、伊勢神宮について勉強していったのに、
一国民には本宮をみることが出来ないのが残念。
辛うじて、
内宮と外宮の
千木の先の形状の違いを確認できただけ ・ ・ ・ 。
だけど、
千木 ・ 鰹木があれだけ金ピカに輝いているのは
神々しさがあると言うことも出来るかも知れないけど、
私には不自然な印象だったナ ・ ・ ・ 。
みんなが行く観光地もいいんだけど、
一般的なツアーでは、
普通ちょっと行かないようなところをリクエストしても
受け入れられる 『 茅の会 』 恒例修学旅行。
今回は、私には神島がメインでしたが、
昨夜からもう一度三島由紀夫の 『 潮騒 』 を読み直しています。
前回読んだときとのリアリティの違いが面白い。