2019年06月26日
まず、大切にすること
最新を追いかけるのが悪いことだとは思わないけど、
その前に大切にしないといけないことがあるんじゃないかと
思うのです。
『竹中大工道具館』
私は2度目です。

キチンと緊張感があるのに、
とても気持ちいい、穏やかな気持ちになれる建物。



名前通り、大工道具の展示もしっかりしていて良いのですが、

先人が、“木”と向き合ってきたことを
とても良く伝えられる施設だと思います。
この 茶室の実物大スケルトン を見るだけのために
神戸まで行っても良いんじゃないか!
と思うんですね。


こちらは、唐招提寺の枡組。
これも実物大です。

これ、うちの事務所にも欲しい!
木材と、そのカンナ屑の見本。

・・・こんなデッカイのどこに置くネン!
前回、こんなのがあることに気づかなかった庭。

これは、色んなインスピレーションが湧くなぁ!
建物は、とても密に人と触れ合うものなので、
身体・心 が、健康に保たれる工夫が第一なんだろうと、
改めて考えたのでした。
その前に大切にしないといけないことがあるんじゃないかと
思うのです。
『竹中大工道具館』
私は2度目です。

キチンと緊張感があるのに、
とても気持ちいい、穏やかな気持ちになれる建物。



名前通り、大工道具の展示もしっかりしていて良いのですが、

先人が、“木”と向き合ってきたことを
とても良く伝えられる施設だと思います。
この 茶室の実物大スケルトン を見るだけのために
神戸まで行っても良いんじゃないか!
と思うんですね。


こちらは、唐招提寺の枡組。
これも実物大です。

これ、うちの事務所にも欲しい!
木材と、そのカンナ屑の見本。

・・・こんなデッカイのどこに置くネン!
前回、こんなのがあることに気づかなかった庭。

これは、色んなインスピレーションが湧くなぁ!
建物は、とても密に人と触れ合うものなので、
身体・心 が、健康に保たれる工夫が第一なんだろうと、
改めて考えたのでした。
2019年06月17日
価値観色々
和歌山では、第何回になるでしょうか?
『日本書紀歌謡レクチャーコンサート』

最初から興味深いテーマでしたが、
さらに完成度が上がっていると言うか、
空気感ができて来ている感じで、気持ち良い時間でした。
龍笛を担当されている久保順さん。

11歳のときにフルートでニューヨークに留学して、
ジュリアード音楽院にすすむ。
っていう、
私の環境ではテレビの中の話みたいな経歴の人です。
本格的にお話したのは、夕食をご一緒した今日が2度目かな?
前回は、お酒を飲みながら朝方4時頃まで、
「私眠いので・・・」
と言われるまで話し込みましたが、
日本人らしい感性と、
ながく西洋人社会で暮らした価値観が混じった感じで、
お話が面白いんですね。
幅広く、色々な話をしてどれも面白いのですが、
今日一番興味深かったのは、
「日本の神話の神様の子孫が、
現在も存在する天皇になると言う部分が、
西洋人が理解できるように説明できない。
現存する王朝=人間の先祖が、神様という話はほかにない。」
というような意味のお話。
私自身、そこに問題を感じたことがないし、
説明されても「そんなものか!」で済まされないんだな。
という感じです。
日本人とだけ話していても、話題にもならなさそうな気がします。
『日本書紀歌謡レクチャーコンサート』

最初から興味深いテーマでしたが、
さらに完成度が上がっていると言うか、
空気感ができて来ている感じで、気持ち良い時間でした。
龍笛を担当されている久保順さん。

11歳のときにフルートでニューヨークに留学して、
ジュリアード音楽院にすすむ。
っていう、
私の環境ではテレビの中の話みたいな経歴の人です。
本格的にお話したのは、夕食をご一緒した今日が2度目かな?
前回は、お酒を飲みながら朝方4時頃まで、
「私眠いので・・・」
と言われるまで話し込みましたが、
日本人らしい感性と、
ながく西洋人社会で暮らした価値観が混じった感じで、
お話が面白いんですね。
幅広く、色々な話をしてどれも面白いのですが、
今日一番興味深かったのは、
「日本の神話の神様の子孫が、
現在も存在する天皇になると言う部分が、
西洋人が理解できるように説明できない。
現存する王朝=人間の先祖が、神様という話はほかにない。」
というような意味のお話。
私自身、そこに問題を感じたことがないし、
説明されても「そんなものか!」で済まされないんだな。
という感じです。
日本人とだけ話していても、話題にもならなさそうな気がします。
2019年06月05日
女の執念 ・・・か?
この貝殻。

海のすぐ近くでもないのに、
なんでこんなところに?
奄美大島3日目=最終日は、

海のすぐ近くでもないのに、
なんでこんなところに?
奄美大島3日目=最終日は、
ギリギリ雨には降られませんでしたが、風が強くて荒れ模様。
11時55分の飛行機までの時間に行ける所をということで、

田中一村が終焉をむかえたという家。
人気の日本画家が最後に暮らしたにしては、
みすぼらしい気がしますが、
趣にも感じられるから不思議。
この裏で貝殻を見つけたけど、
ひょっとしたら南国のカタツムリだったんだろうか?
もう1か所。
こんなジャングルみたいな所を通って、

ただでさえヘビ嫌いなのに、
洒落にならんヘビがいるかもしれんのに・・・

ハートロックという所があります。

岩の窪みがハートの形をしていて、
潮が引くと水たまりがハート型になります。
ちょうど干潮の時間帯だったのですが、
波が荒くて近づけませんでした。
遠くからだとハート型がひずむので、
本当は、近くに行って上から写真撮るのがいいんですね。
ここに果敢に挑むお若い女性がいました。


ここまで来て写真撮りたい意地か、
余程成就させたい恋でもしているのか。
この子が波にさらわれるようなことでもあったら、
大人としてどうしたらいいのかと考えてしまった!
11時55分の飛行機までの時間に行ける所をということで、

田中一村が終焉をむかえたという家。
人気の日本画家が最後に暮らしたにしては、
みすぼらしい気がしますが、
趣にも感じられるから不思議。
この裏で貝殻を見つけたけど、
ひょっとしたら南国のカタツムリだったんだろうか?
もう1か所。
こんなジャングルみたいな所を通って、

ただでさえヘビ嫌いなのに、
洒落にならんヘビがいるかもしれんのに・・・

ハートロックという所があります。

岩の窪みがハートの形をしていて、
潮が引くと水たまりがハート型になります。
ちょうど干潮の時間帯だったのですが、
波が荒くて近づけませんでした。
遠くからだとハート型がひずむので、
本当は、近くに行って上から写真撮るのがいいんですね。
ここに果敢に挑むお若い女性がいました。


ここまで来て写真撮りたい意地か、
余程成就させたい恋でもしているのか。
この子が波にさらわれるようなことでもあったら、
大人としてどうしたらいいのかと考えてしまった!
2019年06月04日
旅の出逢いもいろいろ
加計呂麻島、
デイゴの花は、例年より早かったようで
盛りを過ぎていました。

近くのカフェで注文したグァバジュース。

グァバというものが桃みたいな味がすると知らなかったので、
私には飲めなくて、お店に悪いことをしました。
南の島は、そんな呑気なことばかりではなくて、
辛い歴史もあります。
島尾敏雄という作家を私は知りませんでした。
今回の旅行の下調べをしていて、
加計呂麻島に文学碑があることで、初めて知った名前です。

出身地ではないこの島に文学碑がある理由は、
戦時中、島のこの入江に

特攻艇・震洋を隠しておく基地があったそうです。

---こんな穴が、堀り掛けも含めていくつもあります---
島尾は、この部隊の隊長で赴任して、
常に死を覚悟して生きていたのですが、
ついに、出撃命令がないまま終戦をむかえたのだそうです。
戦争で死を覚悟していた人が、
生き残ったから「助かった」と
考えるとは限らないみたいですね。
生き残ったことに悩んだことを小説にしています。

この短編集を出発前から読み始めて、
半分くらいまで行っているでしょうか。
タイトルになった作品以外にも、
戦争の傷を引きずっていることがうかがえる
ちょっと考えてしまう1冊です。
旅すると、
行く先で出会う色々なことから考えが広がる。
そんな風に感じます。
デイゴの花は、例年より早かったようで
盛りを過ぎていました。

近くのカフェで注文したグァバジュース。

グァバというものが桃みたいな味がすると知らなかったので、
私には飲めなくて、お店に悪いことをしました。
南の島は、そんな呑気なことばかりではなくて、
辛い歴史もあります。
島尾敏雄という作家を私は知りませんでした。
今回の旅行の下調べをしていて、
加計呂麻島に文学碑があることで、初めて知った名前です。

出身地ではないこの島に文学碑がある理由は、
戦時中、島のこの入江に

特攻艇・震洋を隠しておく基地があったそうです。

---こんな穴が、堀り掛けも含めていくつもあります---
島尾は、この部隊の隊長で赴任して、
常に死を覚悟して生きていたのですが、
ついに、出撃命令がないまま終戦をむかえたのだそうです。
戦争で死を覚悟していた人が、
生き残ったから「助かった」と
考えるとは限らないみたいですね。
生き残ったことに悩んだことを小説にしています。

この短編集を出発前から読み始めて、
半分くらいまで行っているでしょうか。
タイトルになった作品以外にも、
戦争の傷を引きずっていることがうかがえる
ちょっと考えてしまう1冊です。
旅すると、
行く先で出会う色々なことから考えが広がる。
そんな風に感じます。
2019年06月03日
『女もつらい』 のかどうかは、知らん・・・
奄美大島古仁屋の港からチャーター船で15分。
加計呂麻島の海も青かった!

曇り空のために、少々過激な加工が入っているけど・・・。
皆さんご存知、
『 男はつらいよ 』第48作=最終作
のロケ地だった加計呂麻島。
このガジュマルの木から

デイゴ並木を抜けて、

甥の満男が、リリーさんの家に向かいます。

この石塀越しに、満男と寅さんの偶然の再開。

「ンな偶然ないわッ!」
って、つっこみたくなるけど、
『男はつらいよ』って、そんなんばっかりなので、
まぁOK!
実は、
『男はつらいよ』最終作のロケ地って、
加計呂麻島以外に震災直後の神戸と、もう一つ
岡山県の津山・勝山があるんですけど、
ここには、今年の3月に訪れていました。
オープニングで出てくる勝山。


こちらは、映画を観ればこの街だとしっかり解ります。
そして津山。

こちらは、少しわかりにくい。
狙ったわけでも、
ロケ地巡礼しているわけでもありません。
わずか3ヶ月の間に、
1つの映画で使われている
こんなに離れた2つのロケ地に訪れる機会があったのが不思議。
加計呂麻島の海も青かった!

曇り空のために、少々過激な加工が入っているけど・・・。
皆さんご存知、
『 男はつらいよ 』第48作=最終作
のロケ地だった加計呂麻島。
このガジュマルの木から

デイゴ並木を抜けて、

甥の満男が、リリーさんの家に向かいます。

この石塀越しに、満男と寅さんの偶然の再開。

「ンな偶然ないわッ!」
って、つっこみたくなるけど、
『男はつらいよ』って、そんなんばっかりなので、
まぁOK!
実は、
『男はつらいよ』最終作のロケ地って、
加計呂麻島以外に震災直後の神戸と、もう一つ
岡山県の津山・勝山があるんですけど、
ここには、今年の3月に訪れていました。
オープニングで出てくる勝山。


こちらは、映画を観ればこの街だとしっかり解ります。
そして津山。

こちらは、少しわかりにくい。
狙ったわけでも、
ロケ地巡礼しているわけでもありません。
わずか3ヶ月の間に、
1つの映画で使われている
こんなに離れた2つのロケ地に訪れる機会があったのが不思議。
2019年06月03日
奄美大島 初日は快晴
絵画は、その時の印象を描きとめるもの。
写真は、事実を記録するもの。
ながくそんなイメージがありました。
どうやら、写真もその時の印象を残す道具らしい。
そんなふうに思い始めて、
自分なりに印象を表現することを工夫し始めてから、
少しずつ自分の写真を見ることが楽しくなってきました。
先週月曜日、
奄美大島初日は快晴でした。

海は青い。
空も青い。
なんと言うか・・・。
南国!


旅すれば、
必ず出会いと気づきがあります。
名前くらいしか知らなかった日本画家・田中一村。
作品もいいけど、
田中一村記念美術館。空間がいい。

モチーフは、
おそらく島の高床式倉庫だろうと思います。

その土地の歴史・文化を良く建築に取り込んだなと感動。
大島紬も、
染から始まる工程に触れると、
少しだけですがその良さが理解できた気がします。


ホテルのロビーで見た大島紬がモチーフの壁飾り。
これもなかなか上手い!


和歌山も南国と言われるけど。
南国度が違うんですね。
時間の速度も、この島では他よりゆっくりみたいです。
写真は、事実を記録するもの。
ながくそんなイメージがありました。
どうやら、写真もその時の印象を残す道具らしい。
そんなふうに思い始めて、
自分なりに印象を表現することを工夫し始めてから、
少しずつ自分の写真を見ることが楽しくなってきました。
先週月曜日、
奄美大島初日は快晴でした。

海は青い。
空も青い。
なんと言うか・・・。
南国!


旅すれば、
必ず出会いと気づきがあります。
名前くらいしか知らなかった日本画家・田中一村。
作品もいいけど、
田中一村記念美術館。空間がいい。

モチーフは、
おそらく島の高床式倉庫だろうと思います。

その土地の歴史・文化を良く建築に取り込んだなと感動。
大島紬も、
染から始まる工程に触れると、
少しだけですがその良さが理解できた気がします。


ホテルのロビーで見た大島紬がモチーフの壁飾り。
これもなかなか上手い!


和歌山も南国と言われるけど。
南国度が違うんですね。
時間の速度も、この島では他よりゆっくりみたいです。
2019年06月01日
なんで、もっと有名じゃないんだろぅ?
この祭壇は、ケネディ大統領の葬儀で使われたものだそうです。

奄美大島で、
朝食までの時間にホテル近くの街を
散策していて見つけたカトリック教会。

ミサの最中でした。
教会の中って、どこもとても気持ち良いんですよね。
道路から覗いたこの教会も、とても気持ち良さそうな空間でした。

ミサが終わるのを待って、入れてもらいました。
大阪船場あたりで日本語を覚えたんだろうか?
と思うような、ベトナム人神父さんが、
この教会のことを色々話してくれました。
お話の中で出てきたのが、正面に置かれた大理石の祭壇。
1963年にケネディの葬儀で使われた祭壇を
当時のアメリカ人神父が貰い受けて、
1964年にアメリカの軍艦で、
奄美大島のこの教会に運んできたのだとか。
旅に出ると、
こんな予想していなかった出会いがあります。

奄美大島で、
朝食までの時間にホテル近くの街を
散策していて見つけたカトリック教会。

ミサの最中でした。
教会の中って、どこもとても気持ち良いんですよね。
道路から覗いたこの教会も、とても気持ち良さそうな空間でした。

ミサが終わるのを待って、入れてもらいました。
大阪船場あたりで日本語を覚えたんだろうか?
と思うような、ベトナム人神父さんが、
この教会のことを色々話してくれました。
お話の中で出てきたのが、正面に置かれた大理石の祭壇。
1963年にケネディの葬儀で使われた祭壇を
当時のアメリカ人神父が貰い受けて、
1964年にアメリカの軍艦で、
奄美大島のこの教会に運んできたのだとか。
旅に出ると、
こんな予想していなかった出会いがあります。