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2014年04月30日

『 芙蓉の人 』

 どんなことにも “ 初めて ” があって、

“ 最初にした人 ” がいるんですよね。



 富士山頂に初めて観測所を建てた人もいる。

普通は、国の力で建てたんだろうと思うけど、

ひとりの情熱を持った男が私費で建てたことを

最近知りました。




 情熱を持って建てたのは “ 男 ” だったけど、

本当の業績は、その妻だったことが

凄くて、面白い。

夫婦が文字通り命を賭して成し遂げようとした仕事。

犠牲にしたものの大きさ。

巻末の 『 解説 』 に

「 情熱と気概と勇気と忍耐 」 とを持った女性

と書かれていますが、

明治の女の強さに感激しました。




今、国語辞典をひくと

『 芙蓉 』 は、

①ハスの漢名

②夏秋ころ、薄い・紅色で大型の花を開く落葉低木

[ ―峰 ] 「 富士山 」 の異名

だそうです。

初めて知った ・ ・ ・ 。

 なんとなくですけど、

キレイな感じがする言葉ですね。
  


Posted by CAOS at 01:44Comments(0)日記

2014年04月29日

私の 『 伊勢物語 』

 年に1度、

恒例になった 『 茅の会 』 の修学旅行。

 私のメインは 『 潮騒 』 の舞台、神島でしたが、

他にも見どころ盛りだくさんでした。



 最初に立ち寄った松阪。

始めて知りましたが、

紀州藩の領地だったそうです。



 逃したくなかったのが、

『 小津安二郎青春館 』



 小さな施設ですが、

たっぷり時間を使って楽しみました。

( そのためにお昼ご飯、予約していた時間より随分遅れて、

 「 あとの予約が入っているのでお早くお願いします。 」

 とか言われてしまったけど ・ ・・ 。)

小津安二郎は、青春時代の10年間を松阪で過ごしたそうで、

「 小津映画の低いカメラ位置は、

 松阪の草むらに寝転んでみた風景の印象が原点。 」

と説明されたけど、

本当かどうか、私には解りません。



 こんな家並みも残っていて、

いい感じでした。



街の一部が残っている感じなのはどこでも同じですが、

豊かな家が多かったんだなという印象。

 この路地好きです。





 松阪城跡からみた 『 御城番屋敷 』 。



家並みは、

隣と違うことを誇るよりも、

お互いが周囲のことを思い遣りながら

調子を合わせることのほうがずっと価値があることを

思い知らされるんですよね。

こういう美しい風景を見ると。



 初日は、

このあと 『 斎宮歴史博物館 』 によりました。

建物に趣がないことと、

『 斎王 』 は、天武天皇の時代、

奈良に都があったころから始まっているのに、

京都から伊勢に向かう道のりの大変さとか、

文化とかが中心に紹介されていたのが、

私の好みでは 残念!



 お宿は、

私の希望で神島の民宿にしてもらったので、

鳥羽にクルマをおいて、船で45分。

 困ったことに、

クルマを下りるときにカメラを忘れてしまいました。

民宿でデジカメをお借りして、

幸いなことにメンバーの佐藤さんがSDカードの予備を

持たれていたので、お借りしました。

( 2ギガ ・ 4ギガ ・ 8ギガがありますけど、

 どれが必要ですか?

 って、そんなに沢山持ち歩いている人と初めて会った! )



 忘れてならない民宿での海の幸三昧。

有田で生活していると、お刺身 なんてモノは

特別なものとは思っていない傾向がありますが、

生きの良さと、翌朝に残しておいてもらっても

結局食べきれなかった量に驚き!





 で、

翌日は、朝から島を1周して

『 潮騒 』 の舞台めぐり。

・ ・ ・ この部分だけを前回書きました。



 午前中に船に乗って、本土に戻りました。


昨年 式年遷宮を終えた 『 伊勢神宮 』 。

 


内宮は2度目ですが、外宮は今回が初めてです。

ここで “ 国家の安泰 天下の泰平 ” を祈願して

今回の私の伊勢行を終えましたが、

私なりに、伊勢神宮について勉強していったのに、

一国民には本宮をみることが出来ないのが残念。

辛うじて、

内宮と外宮の

千木の先の形状の違いを確認できただけ ・ ・ ・ 。

だけど、

千木 ・ 鰹木があれだけ金ピカに輝いているのは

神々しさがあると言うことも出来るかも知れないけど、

私には不自然な印象だったナ ・ ・ ・ 。



 みんなが行く観光地もいいんだけど、

一般的なツアーでは、

普通ちょっと行かないようなところをリクエストしても

受け入れられる 『 茅の会 』 恒例修学旅行。

今回は、私には神島がメインでしたが、

昨夜からもう一度三島由紀夫の 『 潮騒 』 を読み直しています。

前回読んだときとのリアリティの違いが面白い。

  


Posted by CAOS at 12:56Comments(0)日記

2014年04月28日

『 潮騒 』 の舞台を訪ねる

 昭和25年に出来た中学校の1期生だと言う、

畑仕事していたおじいさんは、

「 三島先生が家の前を毎日行き来していたのを見たし、

 映画化した女優さんを全員見た。 」

とのこと。



 伊勢湾に浮かぶ周囲4㎞ほどの小さな島。

『 神島 』 は、

鳥羽の港から市営の連絡船で今でも40分ほどかかります。

三島由紀夫がこの島に注目しなかったら

今頃はどんな感じになっていたでしょう?



 三島由紀夫の小説 『 潮騒 』 の舞台。

神島 を訪ねました。




 今では、ケーブルテレビが観れるし、

本土から水道もひかれて、

以前ほどの

離島の不便さは無くなっているように見受けられました。



以前は、小さな島では水不足が慢性化していて、

この溝を流れる表層水で

島の女たちが洗濯していました。

小説でもここで一波乱あります。



 八代神社のこの階段も重要な舞台。



 都会に住んでいる灯台長の娘が帰って来て、

やきもちから主人公の2人の立場を悪くする展開は、

物語の構成ではとても大切な部分です。





 何と言っても ・ ・ ・

なんっちゅうても ・ ・ ・

『 潮騒 』 で、1番大切な場所はここ!



監的哨です。

天候が荒れて、

漁が休みになったらここで会おうと2人が約束するんですね。



この四角い部分のたき火で、

吉永小百合さんが

のちには、山口百恵さんが、

濡れた服を脱いで乾かしていたら、

目を覚ました若者が 見せろ と言う。

「 その火を飛び越して来い。

 その火を飛び越して来たら 」

っていうドキドキする場面覚えていませんか?

 吉永小百合や山口百恵レベルと約束していたら、

ものすごくキツイ道なんだけど、

嵐の中でもムリして行く っちゅうネン!



 グルっとまわって、

4㎞、2時間ほどの行程ですが、

上り下りの激しさが尋常ではなかったのですが、

なんでも行きたかった場所。

とても良い体験でした。



 その他にも、

今回行きたかった場所があって、

実現したのだけれど、

ながくなるので日を改めます。
  


Posted by CAOS at 00:49Comments(0)日記

2014年04月25日

初めてのお泊り!

 会長様の名代で ( ? )

建築家協会奈良地域会の年次総会に出席しました。



 正確には、

総会後の記念講演会と懇親会への出席。



 伊勢神宮から直接仕事を依頼される唯一の左官、

木村和也氏と、

左官仕事の表現が多い空間美術家の

木村謙一氏の対談形式で、仕事を紹介するかたちでしたが、

非常に良い企画でした。




 懇親会の席で、

お二人と沢山話しましたが、

日本を代表するレベルの人の仕事でも、

なかなか “ ホンモノ ” が理解されにくいようです。

 『 古びの美学 』 みたいなところで

価値感を共有できたことが私には嬉しかったけど、

本当は、そんなことが共有できるのはおかしい!

と思い直してみたりして ・ ・ ・ 。



 息子が受験のときに利用したホテルが、

安い割にはとても印象が良かった話を聞いていたので、

会場から近いこともあって、

今回私が利用しました。



値段が安い分だけ狭くて、居室部分2.5m×2.2m。

とても狭いけど、

( 懇親会で少しいただいたあと、部屋に荷物を置いて1人で外に出たので )

酔っ払って部屋に帰って1人寝るだけの目的に、

これ以上広さは必要もないだろうと思います。



 目的と値段の安さが明確であれば、

全く問題のない面積!

というのが、私の感想です。



 そう言えば、

息子のところに泊まる以外で、

奈良で泊まるのは初めてでした。

次は、奈良ホテルにしよう!
  


Posted by CAOS at 00:00Comments(0)日記

2014年04月21日

“ 常識 ” って正しいのか?

 太陽光発電とか、

LED照明とか、

それが良い物と考えることが “ 常識 ” みたいになっているけど、

私は疑っています。

10年後か、20年後か、

時間が経てば、「 そんなのが良いと思っていたよねぇ 」

みたいな会話をしているかも知れない。

私が建築の仕事に着いてからでも

そんなことを沢山経験しています。



 伊勢神宮は、

1300年の間、20年ごとに全く形を変えずに建て替えられてきた。

って、多くの人が常識だと思っているけど、

20年ごとには建て替えられていないし、

120年余りのあいだ中断されたこともあったし、

建物の形も、配置も違っている。

( むしろ、建て替えられるたびに変わってきた )



のだそうです。



 誰かが言ったことが

広まって “ 常識 ” になるのだと思いますが、

言葉だけを信じて、誰も検証しなければ、

それが正しいかどうかなんて解らないということなのでしょう。
  


Posted by CAOS at 00:26Comments(0)日記

2014年04月17日

『 実物に触れる 』 ことは、どんなことでも感動的なので

 とても良いタイミングで届きました。

 
 『 邦楽家族 』 辻本家のいつだったかの演奏会で、

奥様の啓子さんが話された

「 宮城道雄の春の海 云々 」 のお話が

何となく印象に残っていて

辻本ご夫妻にお願いした

今日の 『 豆の会 』 のプログラムをつくっているときに、

宮城道雄が音楽だけではなくて文才も優れた人で

随筆家としても有名なことを知ったので取り寄せてみました。



 ガッコウでは教えてくれなかったけど

「 音楽って楽しい! 」



いつもの 『 豆の会 』 とは趣をかえて、

今月は湯浅町伝建地区内にある

太田久助吟製さんの 『 まえぐら 』 をお借りして、

尺八の辻本公平さん、お琴の啓子さんによる

邦楽演奏会でした。

 本当に音楽を愛しておられるご夫妻ですから、

演奏は気持ち良く心に入ってきます。

楽器のことや、邦楽のお話もとても興味深くて、

良い時間をいただきました。



 1つのことに触れると、

次に知りたいことが新しく生まれる。

『 豆の会 』 は、

そんな場であればいいなと思っています。

  


Posted by CAOS at 21:23Comments(0)日記

2014年04月09日

少し手間をかけて

 男の子が成長して、

父が靴の手入れを教える。

なぁんてことがカッコいいと思っていて、

去年の春に実行しました。



 革は自然素材なので、

使い込むほどに味が出てきますよね。

合成皮革では、そんなわけにはいかない。

そこらへん、

自然素材の建築と、

新建材の建築との関係に似ているように思います。



 私自身の靴は、

ローファーは、同じメーカーの同一品番を

何十年も履き続けているので、

注文だけして、宅配で配達されても問題ありません。



届いた靴に、

まず、下地作りのつもりで手入れしてから。

とか思ってクリームを塗っていたら、

自分の爪でキズつけてしまった ・ ・ ・ 。

  何をしていることやら ・ ・ ・ 。



 そのうちキズが気にならなくなるのも

自然素材の特徴だと思いますが!
  


Posted by CAOS at 23:05Comments(0)日記

2014年04月07日

筋が通っているから!

 美術や音楽、演劇でも映画でも、

もちろん建築でも、

およそ芸術に分類される全部の分野で優れた作品には、

時間が経ってから、他人の手で

時代背景や、表現手法、作者の心理状態、

その効能など、分析する文章が書かれていますよね。

( 当たり前ですワナ!

 優れていないモノを分析する物好きはない ・ ・ ・ )



 “ 分析できる ” ということが大切で、

優れた作品は、しっかりとした筋が通っていて、

確かな考えがあって表現を膨らませているから

のちの人が分析できるのだろうと思うのです。



 サラリーマンで管理職だったころ、

他人様が設計したのを

もっと良くなるように直すというようなことを

たびたび依頼されましたが、

私には、どこから手を付けて良いか解らなくて

出来ませんでした。

 その頃は、元々設計した人と自分との間に

圧倒的な力の差がないからだと思っていましたが、

キチンとした文脈のような筋が通っていないモノに

どの部分を残して、

どの部分を変えるという判断のしようがない。

ということの方が大きかったのだろうと思います。



 これも、優れた力を持った人の仕事を

のちに解析した本です。



小津安二郎の “ 美学 ” のようなものを

作品作りと合わせて解説していますが、

とても面白い!

 優れた人は、

その生き方、物の選び方にも妥協がないのだけれど、

言葉も良いんですよね。

「 リンゴの絵をかいていて、

 うまくいかないからといって、

 柿や桃をかき始めるようじゃダメだよ。

 うまくいってもいかなくても ・ ・ ・ 。

 私はそういう人しか信用しない。 」

いつか、真似して使ってやろうと思っています。
  


Posted by CAOS at 00:34Comments(0)日記

2014年04月05日

“ 初心 ”

 午前4時を過ぎました。

昨日は、1日仕事らしい仕事もせずに

あちこち走り回る1日で、

夜、建築士会の有田支部で年次総会前の理事会があって、

その後、お付き合いで少し飲んで、

日付が変わった頃に帰って来ましたが、

すぐに寝てしまったようです。



 滅多にないことですが、

2時間ほどで目覚めてしまって、

あとがいけない ・ ・ ・ 。

眠れません。



 PCを開いて、

古い資料を整理したりしていましたが、

そう言えば、

事務所を開いたばかりで全く仕事がなかった頃は、

こんな時間に、

今は無くなったOCNのサイトに延々書き込みをしていました。

「 建築ってこういうものじゃないか 」

「 家を建てる人は、こういう風に考えた方がいいんじゅないか 」

というようなことが多かったのですが、

その内、事務所としての実績が全くない私に

「 あなたの意見が面白いから 」

という ( だけの ) 理由で、

遠方の人から依頼をもらったりするようになりました。



 10年以上の時間が経って、

基本的な考えも、姿勢も変えていないと思っていますが、

あの頃とは、

気持ちの発信の仕方が変わってしまったなぁ。

と、

とても静かな朝に、反省している今です。
  


Posted by CAOS at 04:33Comments(0)日記

2014年04月02日

社会の縮図か

 1冊の本をキッチリ読み切ってから次に行く

というタイプではないので、

2冊 ・ 3冊並行して読んだりします。

似た設定の小説だったりすると

大変なこともあるけど ・ ・ ・ 。



 もちろん、同じペースで進行するわけではありません。



 伊勢神宮という1つのテーマで600ページを超していて、

結構なボリュームがあるので、

これ1冊を読む間に他のを6冊くらい読みました。



 学者の世界でさえ、

( その世界に詳しい人は

 「 学者の世界だからこそ 」 と言うかも知れないけど。 )

時の政治や、

世間の空気、

費用を出す人がどうすれば喜ぶか、

というような、

真実とは無関係な理由で

発表する内容が変化するんですね。



 今では、伊勢神宮を見れば

誰でも立派な建物だと感じるけど、

そう思うようになったのは明治に

ドイツ人の有名な建築家が褒めたからで、

それまでは “ 簡素過ぎてみすぼらしい ”

と思われていたのだそうです。

( 諸々ほかの理由もあるけど ) 今、

私たちが伊勢神宮を見て立派だと感じるのは、

“ 常識人はそう感じなければいけない ” と、

誰かに思わされているのかも知れません。



 さらには、

よく見かける、古代の建物の復元がありますが、

学者の世界では正しくないと解っていても、

お金を出す地元自治体が希望する、

見栄えがして人がよべる形にされることが多いとか。



 この世の中がそんな仕組みで動いているのなら、

利益を目的にする企業が、

使う人のためにもならない自社の商品を売るために

適当にブームを作ったり、

政治を動かしたりするのは仕方ないのか、

などと考えてしまいました。
  


Posted by CAOS at 00:54Comments(0)日記