2014年11月25日
“ プロ ” の仕事
なぜそう判断したかを言葉で説明できない仕事は、
殆どの場合価値がないと思っています。
「 “カン” というのは、
それを繰り返した後で身に着くもので、“思い付き” とは違う 」
と思っているので。
24日の 『 茅の会 』 は、
美容師の山下優子さんのお話でした。
面倒臭くて永いこと散髪に行っていない頭で行ったら、
「 今日、切ってもらうつもりですか? 」 と冷やかされて、
「 それもありか? 」 とか思いましたが、
お話の前半ほとんどが、化け学チックなお話でした。
髪の毛のほとんどの成分はタンパク質で、
パーマって、アルカリでタンパク質を切断して、
酸で修復させる作業なのだそうです 。
( 間違っているかも知れませんが、そんな感じの説明だったと思います。 )
薬剤によってその強さがちがうので、
山下さんの場合には、
髪を傷めないことを大切にして選ばれているとのこと。
お客さんの注文でも、
良くないと判断したときには、あえて違うアドバイスもすること。
山下さんはとても静かな人ですが、
キチンと理由を言葉にして説明できる人でした。
( ご自分よりも、
お客さんの判断が正しくて反省することもある。
と言える人でもあることを書いておかないといけないと思いますが。 )
当たり前のことみたいですが、
注意してみていると、そういう仕事をしている人って
期待するよりもずっと少ないんですね。
「 何でもお客様のおっしゃるとおり! 」
は無責任で、
良くないと思うときには、
そのことを ( 理由も含めて ) 伝えて、
違う方法を提案するのがプロの立場だと私は思うのですけど。