2015年10月18日
状況の変化を感じないと!
古い思い出をいつまでも語るのも
なんだか寂しく思われそうでイヤなんだけど ・ ・ ・ 。
色々してきたので、
自分の中では、良い思い出が沢山あるわけで!
新居浜市。
愛媛県ですけど、ちょっとした思い出の街です。
まだ若い・若い頃です。
土曜日の夜に神戸の青木港から船に乗ると、
朝、新居浜に着くんですね。
日曜日遊んで夜船に乗って、
月曜の朝には青木港に着くから、
そのまま大阪市内の事務所に行って仕事をする。
なんてことをしていた時期がありました。
まだ若くて、街の成り立ちなんて興味がなかったけど、
住友系の工場が目に付いたから
和歌山市みたいなものかと思っていましたが、
住友財閥の “ 御膝下 ” なんですね。
テレビで 『 別子銅山 』 のことを紹介しているのを観ました。
『 足尾銅山 』 の鉱毒と、
それに立ち向かった田中正造のことは読んだことがありましたが、
テレビでは、『 別子銅山 』 は公害問題に前向きに取り組んだ。
そんな風な話のつくりだったと思います。
これを読むと、事実は随分違ったようで、
『 別子銅山 』 も鉱毒で、大変な公害問題になっているんですね。
鉱毒の問題以後、別子山村にかわって
新居浜市がどんどん発展するのですが、
『 企業城下町 』 化してしまって、
住友頼みで経済がまわっているから
自分たちで街を発展させる力をなくしてしまうんですね。
その泥沼のような状態から抜け出せない街の状態で
この本は終わっているのですが、
初版1991年の本なので、
その後新居浜市がどんな方向に向かったのかは解りません。
有田市に住んでいると、
『 企業城下町 』 で、以前とは状況が変わっているのに、
自分たちで立ち上がる力をなくした街が、
どんなものかがとてもリアルに感じられる気がします。
いつまでも古い思い出を語っていることよりも、
もっと寂しい、大変な問題なんですよね。
・ ・ ・ きっと!